磁気探傷法

製品詳細

磁気探傷法は、検査対象物の欠陥近傍部を磁化した時に現れる散乱場の分析に基づいています。当検査法によって、強磁性体の高速な検査が行えます。大小直径管の検査(幹線パイプラインの検査用の磁気ピグ欠陥検出器を含む)、鋼製垂直タンクの検査、産業においては棒及び板材の検査のために適用されます。また、非接触検査法であり、表面の前処理は不要です。

磁気探傷法の原理

磁気探傷法の原理は図に示します。磁場を発生させる永久磁石は検査対象物の中で磁束を発生させます。欠陥がない場合は、磁場のほとんどは強磁性体内にあり、磁場センサー(図に示されるホール素子)は磁場のなさを記録します。欠陥がある場合は、検査対象物の磁気特性の局部的な変化が起こり、磁場は磁気貫通が低い部分を迂回しようと部分的に表面に出て、散乱場を発生させます。磁場センサーはそれらを記録します。すなわち、センサー近傍に磁場があると、その下に欠陥があると判断できます。

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1. 磁気探傷法の原理

磁気探傷法を使った検査技術の主要なメリット:

      • 検査対象物の表面の前処理が不要。検査は非接触で行われる。
      • 検査能力が速い(例えば、幹線パイプラインの検査を行う時検査スピードは秒間10メートルとなる)
      • 高速検査の確実性が高い

オクタンタ社の検出機器

当社製のPipeScope 60-170ドリルパイプ高速検査用ポータブルシステムは、磁気探傷法に基づいて検査します。当システムは、通し欠陥、ドリルパイプの壁における横欠陥及び、配管の肉厚変化に伴う欠陥(外部・内部全面腐食)などを現場で検出する機器です。