機器の使い方:
製品詳細
EM2210厚さ計は、鋼管、板材、棒など、スチール、アルミニウムなどの製品の厚さを測定する機器です。接触液体及び表面の前処理が不要で、プローブと測定対象物との間の作業隙間は3 mmまで可能です。作業隙間とは、錆層、塩類堆積など誘電体(塗装、エナメル、プラスチックなど)を言います。
プローブを決まった状態に固定することを必要とする従来の圧電変換器付きの厚さ計と違って、EM2210厚さ計の場合はプローブの歪度による測定の正確さへの影響は少ないです。金属材料の異方性、複数の反射物、外部障害といった阻害要因があっても正確な厚さ測定を可能にする特殊データ処理アルゴリズムが適用されています。
Android OSのタブレット、スマートフォンなどを接続することによってEM2210厚さ計は、Aスキャン、Bスキャンのデータを表示、保存できる近代的な探傷器となり、ストロブを利用して、厚さ測定モード、信号の処理パラメーターなどを選択することができるようになります。
お客様のご要望に応じて、EMA厚さ計EM2210にはウェアラブルスマートグラスを追加できます。ウェアラブルスマートグラスを使用すると、ディスプレイからの読み取りが不可能または困難な場所でも、EM2210厚さ計でEMAの測定が可能です。この場合、読み取り値はスマートグラスのガラスに表示され、常にオペレーターに見える状態になります。
EM2210厚さ計の仕様
スチールの測定可能な厚さ範囲 | 2 mm-60 mm |
厚さ測定誤差 | 0.08 mm |
厚さ計と検査対象物との間の許容隙間 | 3 mm以下 |
検査対象物の表面の法線に対するプローブの許容歪度 | ±25° |
最大秒間測定回数 | 16 |
音速調整範囲 | 1000…9999 m/s (調整単位:1 m/s) |
作業周波数範囲 | 3…5 MHz |
1充電あたりの連続運転時間 | 5時 |
励起される超音波の種類 | 検査対象物の表面に対する円偏波(横波) |
作業気温範囲 | -20…+50 °C |
寸法 | 163 x 39 x 32 mm |